Technique-600THz

前夜すべて

11.29

ある建物の階段を上った直後、違う建物の階段を上ると強い違和感がある。違う建物だから当然だが、普段は意識していない。

 

 

テプラは、まさしく発明品という感じがする。スタイリッシュさとは真逆のそれ。文字自体がサインであること(いかにダサくて安っぽいとしても、いやむしろダサいということがどういうことなのか)。断片的な「押す」「消さない」「親機」といった言葉はひとつひとつ出力され、よく見ないと文脈はわからない。たぶん使う人が1番よくわかるようになっている。機能的で無駄のない言葉だけれど、単体で見ると建物やインテリアの風景に対してチープな余剰に見える。

 

 

誰にもあまり言ったことがないが、書き物を投下するライフワークをやっている。界隈を変えると途端に難しくなるけれどコミュニティの楽しさに助けられることもあるので長く(気が遠くなるほど長い)少しずつ楽しくやっている。これはある種の人が気分転換にやるドライブみたいなもので、本業ではない。

 

 

本業ってなんだ

 

 

歌(/管楽器)と踊りがちゃんと自分の根底、基礎にあるとわかるので、それを無視しないでおきたい。鍵盤に惑わされない、自分のイメージの出力の仕方を間違わない。それと同時に、細かく図を描く際、時空間と感触を意識するやり方を忘れない。これが自分の中の堆積物だと信じる。