Technique-600THz

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26年を10日で 19/20

19/20 『LIVE For the 25th anniversary』

 

2020年。配信ライブ。

半分以上の曲がカップリング/アルバム曲という攻めた構成に6人の拘りと意地を感じる。

いまの6人がやりたい曲を、というコンセプトらしいのでメッセージ性が強いものとなっている。

ついにここまで来ちゃった。15年と17年は既に視聴済みなのだがだいぶ前に完了しているので、あとで感想を追加する。

FC限定部分もしっかり視聴しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<感想>

まず最初からやられたーーと思う。配信ならではの事前映像も織り込んでのオープニングから、空の代々木で佇む6人。Right Nowはここ最近のA面(両A面だけど)では一番強度が高い曲だと思っている。スタイリッシュ愛重曲。音数の少なさ、6人の声と相性のいい音色、ダンスナンバーとしてのリズムのよさ。ダンスも天才。

 

KEEP GOINGの激しすぎるダンスにこの人たちまだ踊るんや、、、となったのはいい思い出。Bメロの長野さんの体幹ゴリゴリのステップ。あの姿勢の低さと重心移動に振り回されずにいる。

 

スパノバでぶちのめしてくるの何?? 今?すごすぎる。2011年から6人の最強の武器として君臨していたスパノバを今改めてやることの意味。

 

Wait  for Youの間奏のダンスがね!!あまりに良いです。天才。そこからのサンダーバード、相変わらずのギアの入れ方で容赦なさすぎてわろてしまいました。

 

星が降る夜でも、をやってくれるのも嬉しい。2010年の曲だぞ。あまりに良い。

 

SwingからSPOT LIGHTの外周大はしゃぎタイムは多幸感あるし配信ならではでよかった。あとスイッチングがすごい、担当さんに足向けて寝れない。

 

超絶長いMCをはさんで(長野さんでとった出汁を真顔で飲む井ノ原さんが見られるのはここだけ!)、All For YouからPINEAPPLEという最強打線。最近の曲における音楽のクオリティの高さを示すダンスナンバー、末長くやってほしい。歌が久しぶりだからか調子悪めだけどうまくみんな修正かけられるのがさすが。PINEの井ノ原さんと坂本さんのフェイク合いの手の嵐にやられまくってしまう。

 

坂本さんの短めソロダンス。ソロダンスの最初の動き出しで坂本さんのすべての蓄積、才覚、を感じてしまい打ちのめされる。

からのインストのTL。おそらく近年稀にみる厳しいダンス。水上なんだけどその収録がめちゃくちゃ寒そうだしキツそうで、こんなんこの年齢の人らがやることじゃないよ、、と思うが、完璧に(しかも近年稀にみる完璧さ)こなしているのでもう文句ないです。よくやろうと思ったな。振り付けはYOSHIEさんなので、コンテンポラリー入りつつのジャズダンス。衣装が黒の布であること、表情がほとんど見えないことなどから、それぞれの手の表情、軌道やフォルムの美しさ、こだわりが如実に出ていていい。個人的に全世界にみてほし〜〜と思う。V6には珍しく本業ダンサー的な動きに寄っているけど、個人の味が滲んでいる感じ。職人を感じる。

 

白衣装がいい!!アシメスカートつきひらひらスーツの井ノ原さん、まじでこの世のものとは思えない。よすぎる。白衣装って生地の光沢やひだの陰で立体的な美しさがあっていい。

 

goldはいい曲。五音音階とエレクトロポップ。それにしっかり呼応した振り付けもいい感じ。特にサビより前の展開は個々人の声色が今まで聴いたことない感じなのに魅力が出ていていい。三宅長野ペアの意外な側面だとか、井ノ原さんのBメロのそれそれそれ絶対それ感とか。

 

WALKからの羽根?!?!

新規の人は置いてけぼり気味かも、という話を本人たちがしていたのだが、ここが一番そう。文脈を知ると知らないとでは大違い。

羽根でぼろぼろ泣いちゃった()けど三宅さんも岡田さんも泣いてるのでいいか〜と思った。三宅さんが羽根で泣いてないとこみたことない。6人が向かい合って歌っているのがいいんだよな、6人のための歌だと思う。03年に坂本さん提案で行われた、ラスサビ転調における雨の演出の再現で鳥肌が立った。歌詞にもリンクしているからか、視覚聴覚同調の妙かもしれない。渋いメロディと独り立ちするための力強い言葉。美しい旋律、歌謡曲系のよさというか、歌う側が好きになれる旋律だと思う。

 

FC限定部分〜〜

明日の傘はサビに気持ちいいポイントが含まれてた。岡田さんが好きな曲ということでセレクトされている。

MCとファンからのビデオレターコーナー、言葉にするにはあまりに重い。25年6人でやるということ。井ノ原さんの、想像すらしていなかった年数に対しての「なんだ、これはというような」という噛み締めたような、というか聞いたことない声色というかね、。25年という歳月V6を守ってきたということ、というのを言っていて、個々の活動がめざましい瞬間が多くあれど6人で常にやってきた、そのことについて彼らの思いをすこし感じとる。並大抵のことではこんなことはできない。坂本さんの「楽しいことばかりではなかったけど」。岡田さんの「どこか他の人には分かってもらえないだろうと思っていた部分があったけど」。並大抵でないことをやってのけた(気づいたらその位置にいたにせよ)6人の矜恃。こういうのを矜恃というんだなと思う。意識が煩雑であったならばとっくに空中分解していただろうに、最初は坂本さん、それからみんな、というようにそれぞれが守ってきた家があるんだなーと。

クリア、6人が椅子で座った状態での背中合わせ。よく考えられている順番。6人が内側でなく外側を向いているんだけど、横の繋がりを感じているというのがよくわかる。彼らのための歌らしい。

Full Circleの6人一列。歌だけかと思いきやAメロから鮮やかに踊り始めたので急に泣けてきてしまった。やっぱ踊るんかこの人たち。歌もダンスも全く捨てないで一つの妥協もなくここまできたし、それを本人たちが自覚していることがわかる。それぞれの声がちゃんと活かされた音遣い。そうやるしかねえな、の井ノ原さんがね、いいんだよね。I gonna be alrightを歌う岡田さん坂本さん井ノ原さん、、、。フェイクや合いの手を本当に素敵に歌う人たちだなと思う。

 

なんせ彼らの蓄積を見てきているから肩に力入ってしまう。充実した時間でした。