5/20 『LOVE & LIFE ~V6 SUMMER SPECIAL DREAM LIVE 2003』
これはVプログラム、VVプログラム、VVVプログラム(最終日のみ)の3種類を2週間にわたって代々木体育館でやるという前代未聞のライブ。セトリが全然違うので、二回にわけて書く。
1日に2つのプログラムをマチネソワレでやったりして、本人たちも大変だったという。この時の話はよく話題にあがる。坂本さんが追い詰められて(演出とか結構主だってやってたぽい)、それを見かねた井ノ原さんが「何ひとりで抱え込んでんだよ」的なことを言ったら坂本さんがブチ切れちゃった話とか。このあたりからリーダーとしての重荷とグループのバランスがうまくとれなくなってきたみたいで、でも10周年に向けて修正してく、そういう過渡期の彼ら。
この頃の井ノ原さんのブログは書籍化されており、ライブ作りの様子をけっこう書いてたりする。ギリギリだけどなんとかなるね、とか。
自分はこのライブが本当に好き(三本の指に入る)なので円盤を買いました
<感想>
みんなまじで歌上手くなってる!!!前回でめちゃくちゃ上手くなったって言ってたけどそれをさらに超えてきて、一体いつまで成長し続けるんだ???しかも下手なのがちょっとずつ上手くなってるんじゃなくて、上手いのがさらに上手くなるという成長…。
なんか曲別に感想がメモられてあります。
・Darling
森田さん気合がめちゃくちゃ入ってる??誰よりもダンスがきまっている。井ノ原さんの片手側転と思しきものを見た。
・愛なんだ
アレンジがうまい。リズムとか和声感をうまく捉えて自分なりに即興できてる。岡田さんソロよい。
・Big Force
曲もダンスも難しくない??なに??曲調はB'zに似ている。
・ラヴ・シエスタ
安定の中央花道で撃ち抜かれました
これ一番いい、気絶しそうになる。3段の立体ステージになっており、それぞれ森田三宅、坂本長野、井ノ原岡田のシンメになっているのがすーごいよい。
というか純粋に曲の構成がいい。大サビ前、大サビ入り、の旋律と歌詞の組み合わせがクリシェだけどつまらなくないところとか。
坂本岡田がかなりいい感じで引っ張っていってる。引力のある歌い方。間奏明けの大サビ前Cメロのギアの上がり方がすごい。1サビは振りあり、大サビがフリなし(後半はフリつく)というのもあって、大サビの方がめちゃくちゃいろいろ伝えてくる。この時期の井ノ原さん、本当にやさぐれ不良青年て感じで(実際は27歳とかだが)最高。吠えるみたいな表情で歌うしな、、。長い手足をフルに使ってやや荒々しく、でも指先などを優美に作っていくのが井ノ原さんのダンスの良さであり、それがこの曲では如実に出ている。あと歌詞もね、「馬鹿げた夢と笑われたって 愚かな願いと流されたって(…)世界中が待っているぜ 俺たちのことを呼んでるんだぜ」は井ノ原さんが歌う歌詞として完璧なんよな。
Come on!と歌うときの振り付けと表情、全員人を殺す目をしていていい。こんなに格好良く格好つけられるのがすごいんよな。フィクションがそのまま現実に降りてきたような。フィクショナルなんだけどそれが自然すぎて、完璧なダンスや演出をやってみせるアイドルは数あれど、それとは全く異なるなにかが出てきちゃってるんよな。
いい曲多いな〜。
三宅さんはこの頃からMJ意識のダンスをするようになってるな〜。ソロダンスで効果音のみのダンスをやってるんだけど、これがよいクオリティ。
MFTPの曲とダンスの構成がそもそもめちゃくちゃいいな?とこのとき改めて気づく。
2F席のVロード(アリーナ以外のお客さんの近くに行けるようにという独自の発想)はこのときから?