Technique-600THz

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26年を10日で 1/20

1/20 1996 『LIVE FOR THE PEOPLE』

※完全にただの感想、言葉がオタクすぎる。みないでください

 

1995年のデビューから一年、1996年冬、初コンサートツアー。

当時は岡三森井長坂で下から順に15,16,17,20,24,25という年齢ですね。

会場のうちわなどを見る限り、やはりグループ内格差(人気の剛健コンビと岡田のカミセン>トニセンという図)をひしひしと感じる。ほぼ剛健とバックダンサーのJr.の名前で、次に岡田、トニセン3人組はマジで見当たらん。これを見るとまじで報われてくれ、、と思い入れてしまう、今見ると尚のことだ、、、。

初見なので驚きと発見の連続でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<感想>

わっか!!!!!!!!!!!!!!!!!!若すぎだろ。全体的に動きに活力がある。振りの間がもたないとことか色々拙くてちょっとおもろい。青年3人に少年3人て感じだ、、、、。冷静に考えると、普通にこれを消費するのが平気で行われていることへの嫌さがある。

 

デビュー曲MFTPにより最初からクライマックスなのでゲロ吐きそうだ。当時自分らの曲がほとんどないので先輩の曲でコンサートをやっていたらしい。たしかに18曲中4曲しかない(2曲all、2曲カミセン)。MFTPの間奏における坂本・井ノ原のアクロバットで気失いかけた。ジャニーズにおけるアクロバットはV6が先駆け的存在なのだが、特に得意な二人がロンダート→ハンドスプリング→ゲッダンを中央花道でやるていうのが熱い。デビュー前から完全に憧れの対象だったであろう坂本さんとデュオでアクロバットする井ノ原さん、、、、。身体能力が高い組かつ歌うま組、、。

 

11曲目急げ若者におけるウエストサイドストーリーパロディ。ジャニーズは社長の趣味でブロードウェイに影響をめちゃくちゃ受けているのを垣間見るのだが、それをここにも感じる。ウエスト〜のプロローグにおける指パッチンのパロが一番わかりやすいが、ダンスの振りと構成もかなり忠実。全然違う曲なのにミックスしちゃうんだな。(後からわかったけど、初代ジャニーズのきっかけがウエストサイドの映画らしいのでマジのやつだ)

 

V6はシングル4枚目までユーロビート路線だったのが5枚目からjpopに変わるのだが、このときシングルは2枚目。当然ユーロビートであり、他の曲でもユーロビートアレンジをしたメドレーをやっている。90年代のエイベックスのアーティストはユーロビート路線だったから例に漏れずぶいろくもそうだったのだろうな〜。クラブ文化のユーロビートが主で、コンサート全体通して既存曲のアレンジが多いというところで、クラブ音楽におけるサンプリング・アレンジの流れを感じる(前述したように現実的な面で既存曲を引っ張ってきただけだけど)。

 

長野・岡田両名が最も笑顔なのが、この頃から体力お化けだっただろうことを思わせる。後半疲れの見える4人を尻目にずっと笑顔だ、、、。

意外とにっこにこの坂本さんに対し、井ノ原さん全然笑わないのが尖り期だな〜という感じで最高。余裕ないのかもしれないけど。アホだしふざけてるし笑顔というのがたぶんパブリックイメージなのだが、最初の7年くらいはまだそれを構築していないんだな。素が根暗でシャイで真面目であまり優しくなくて、というところが出てますね、、、。

衣装が時代を感じさせるな〜、みんな体ペラペラなのに肩パッド入っとるから余計に似合ってなさというか愉快な感じになってる。

 

振りをみているとカミセンがロックダンスベース、トニセンがジャズダンスベースというのがよくわかる。世代によってJr.時代に受けたダンスレッスンが違かったのかもしれない。あと、四肢の長いトニセンよりまだちっこいカミセンのがロッキンは似合うというのもある。逆もしかり。

森田さんのダンスの上手さは有名なのだが、センスで踊っているように見えて実は一番丁寧に振りを入れているから上手いのだ(当時のレッスンの先生談)というのを聞いたことがある。たしかにそんな感じだ。省略しちゃいそうになるアイソレとかもちゃんといれているし、細かい振りのニュアンスが反映されている。センス云々より、ちゃんと手本を研究して練習した結果だなーとわかる。

 

16曲目Coolのトニセンすごすぎるな。普通に最盛期の動きをしている。V6におけるよさ、まずダンスの指先の隅々まで表現する丁寧さや完璧で隙のない魅せ方なのだが、それがこの時点でほぼ完成されている・・・?特にトニセンは少年隊チルドレン(デビュー前にバックについてたことが多い)なので、少年隊に感じるような完璧なエンターテイナーへの志向が強いというのが理由?

まず歌がうますぎるのなんなんだ。バラードのそれぞれのソロがうますぎて声でた。

 

カミセンはラップがへにょへにょなのだが、MADE IN JAPANの坂本パートのラップが様になり過ぎてその対比で死ぬ。というかトニセン後半ほとんど坂本さんの声しか聞こえんというのもあり、頼れる屋台骨という感じだ。歌も踊りも演技も上手い、一匹狼、圧倒的な色気、脚の長さ25m()、でも実はポンコツの坂本さんがリーダーなのがまじで漫画スペック。スペック盛り過ぎで2chで叩かれるなろう系か???

そしてたぶんメンバー全員がその背中を追っているのだろうな、、、、、このリーダーにしてこのメンバーありという感じ、、。V6は戦隊モノ感が強いとよく言われるのだがそれを既に感じる。

 

一人一言の坂本さん「グループのルールを一つ決めました。楽しもう、です。勉強も仕事も。いまここにいるみなさんもV6のメンバーです」

わーーーとしか言えない。唯一のルールが楽しもうなのは知ってはいるし、ファンのことをメンバーと言っていることも知っていたが、この文脈とは知らなかった。というか、ファンもメンバーである=ファンも楽しもう、ということをこの言葉の構成で暗に示唆できるのが普通にすごくないか?スピーチ上手すぎん?

あと長野さん謎エピ披露してすべっとる〜〜〜今も昔もかわらんな。

健くんのひとこと、彼がちゃらついているように見えて超ド級のクソ真面目であることがわかる、本当に最高、今も昔もかわらん(2回目)。

 

本番終了後の舞台裏コメントの坂本さん、「ひとりひとりが大きくなっていって集まった時に、グループの魅力がもっと大きく出せてそうすればもっと完璧なものになると思う」ということを言っていて、結成当初から個人尊重型の方針なのが驚く。リーダーがうまく育てていったんやな、、、。なるべくしてなったあのグループなのだということを突きつけられる。有言実行の鬼だ。

 

とにかく、そう、気持ちよさそうに舞台で踊り歌っているのをみて(実際舞台裏で気持ちよかったとみんな言っていた)、念願叶った彼らの欲望の発散の瞬間という感じがする。表現する欲望。ほんとうに報われてくれ。切実に。そういう感想でした。