Technique-600THz

前夜すべて

11.24

空気があたたかすぎて、低く差すあからさまな日差しに軽く苛ついたりした。

 

 

いわゆる同人界隈における神作を新規ジャンルでまたもや発見してしまい、書き手に与えられたものの行間を読んだり解釈する力と、それを表現するために費やしたものを実感した。文章は、それまで書き手がどんな文章や言葉に触れたか、どれくらい文章を書き連ねてきたか、それをどのくらい客観に照らし、主観に伺いを立てながらスタイルを更新してきたかが如実に出る。それは、音楽よりもわかりやすく現れる。さらに界隈の創作ともなれば尚更。核たる人格も関係も与えられたもので、寄りかかろうと思えばどこまでも寄りかかれる。そこにあって、寄りかからないながらも核を浮かび上がらせることができる胆力は相当だと思う。