Technique-600THz

前夜すべて

1.31

だんだん気温が春めいてきているが、早くないか?夜でも上着がいらないのではと思える日がちらほらあり、服屋の店頭からはニットが消え始めている。

 

 

一ヶ月前のことを思うと遠い昔、半年前のことのように思える。案外今月は長かったのかもしれない。なんとなく日々何をやっているのかの自覚がないまま過ごしてきてしまった。目の前の物事だけに集中した方がいいこともあるけれど、長期的にそのようにずっとやっていってしまうと自分の場合は暗澹としてしまう。日々の積み重ね、その実感が薄いと余計そうなりがちな気がする。

 

 

観測対象の1人が作曲を始めたばかりで、その行程をブログで詳らかにしていた。めちゃくちゃ忙しくて時間が殆どないのにメンバーに何度も聴いてもらって何度も修正して…(しかも2曲やろうとしてた)という話で、しまいに出て来たのが、やっぱり曲を作るのが好き、という言葉だったので感嘆した。メンバー内に音楽が抜きん出て出来て、作曲をやるとなれば普通はそちらという人間が他にいるにも関わらず、彼が曲を作る理由を知りたいと思っていた。また、毎回そのメンバーと共同作業で曲を仕上げていると知って、なんて良い関係なんだろうと勝手に思ったりした。あと流石ライブ昼夜終わりにフットサル行くような人間、バイタリティが人の数倍上を行っている(ツアー終わりリハ進行しながら2週間で曲作るのは初心者の仕業ではないのよ)

 

 

こんな世界、こんな空間、こんな関係じゃやってられないと思うときも、そんな事にいちいち打ちのめされている暇なんてないだろと思うときも、あるかもわからない可能性に浅ましく(そして認め難くも)期待しているということは変わらない。

 

 

接骨院にまた行き始めた。良い枕を買った。この調子では机の上の仕事に就くことなんてできないんじゃないかと思う。

 

 

無い(有る)夢の話をしたらまだ全然間に合うと思うけど、と言われて、この人もそれ言うんだなと思った。

 

 

研究が少しだけ進んだし、教授と中身のある相談ができてよかった。

 

 

Q:行き詰まった時は〜〜〜??

A:まず一曲写譜をしろ!!!!!!!!写譜一択!!!!!

↑これ、構造を理解する助けという以上に、自分の手が導く音の限界を他人の手の動きをなぞることで突破する、いわば運動神経由来の同一化と逸脱のメソッドなのかもしれない。

 

 

おそらく実社会において仕事/研究の経験が豊富なオタクのプレゼン資料を見るのが好きだ。仕事で培った技能を惜しみなく使い、自分の自己満足に端を発した一銭にもならないことをしている。シンプルに質がよくて面白い。

 

 

自分の場合、一週間のスケジュールの把握ができていないことはひとつの疲弊のサインであるので、そろそろやべ〜〜〜となったら少し休憩を取ることにしている。

 

 

不甲斐なくて情けない瞬間の自分が嫌い。一緒に物事をこなす仲間がいない状況が悲しい。とか、感情らしい感情のことを思ったりする一ヶ月でした。しっかりやりましょうね。自分のことは結局自分でしか救ってあげられないので。

 

 

約半年連載された同人作品の最終話が更新された。厚い記述と風合いのある文体と、全体を貫くテーマとそれに生る部分との関係がしっかり味のする作品だった。本職でないという性質上、完結する作品が少ないため、完結まで筆が運ばれるのを(しかもリアルタイムで)目撃できることは貴重。ありがたいことだなと思う。