Technique-600THz

前夜すべて

4.1

4月といったって、人間が勝手に決めた区切りに過ぎないのにね

 

 

嘘をつくことが面白いのではなくて、騙された人の顔を見るのが面白い、もしくは嘘の創意工夫への賞賛が気持ちいいのだと思う。ただそれが嘘をつくことの面白さのうちに含まれてるのだろうけど。

 

 

独りの時間がもう少し必要な気がする。他人と会ってアウトプットしたいと猛烈に思っていたときもあったけれど、今は違う時期な気がする。相手がどんなであれ、他者からの介入を、閉じた繭への雑味を帯びた針のように思う。空気の読めなさに苛立ちを覚える。そういう時期。春の強引さが不愉快なのとも重なる。ひらけひらけと人間も自然も言うけれど、自分は寒くて暗い日差しの下、堅固なレンガ造の家で僅かな灯りを前に本を読んでいたい。夜明け前の澄んだ空気を自分と鳥と工場の煙だけが共有している、その時間が要る。タイムラインは要らない。

狩猟と実験、航海の精神を持つ星というのは本当に自分の素性を表すには打ってつけのものだった。今は実験の精神が軸にあると思う。そのうち狩猟に出るとは思うけれど。