Technique-600THz

前夜すべて

11.1

今日は今日とて特別な日であるので(さながら元旦)、ハッピーであるように努めました

 

宝石の美しさ、よさ、のことをよくわからないままやってきたけれど、キラキラだとか精巧さというような観点で見るものじゃないのかもしれない。もっとも、本物の宝石なんて数えるくらいしか見たことがないけれど。人間に関して、画面の中に一声一挙手一投足あらわれるだけで、何か途方もないものの凝縮を感じたとき、ああこの人は宝石だな、と思った。最近のこと。キラキラしているとかではなくて、その対象の内にあるように思われる、かけがえのなさ(ところで、かけがえのない人間というのはいない)。いや、結晶といった意味合いに近いのかもしれない。

 

意思の疎通が取れ「ている」状態というのは、大変に難しいことで、何度確かめても不確かになるようなものだと思う。それは、今回はできているが、次は必ずしもできるとは限らないということから来る不安である。また、どこまでいっても完全に全てを共有できるわけではないし、さらに、意思疎通できていると思わせてくれているだけ、ということもある。その中で、何度も何度も手を変え品を変え、同じメッセージを放ち、こちらに確かめさせてくれる人間というのは、一体どんな心持ちなのだろうかと思う。